保育士の『仕事』#02
前回記事の続きです。
今回は具体的にそしてリアルに
保育士の仕事をまとめてみました。
(※園や専門保育によっても違う部分もあると思うので、一例として参考にしてください。)
◎1日のスケジュール例◎
◆保育園で子ども受け入れ準備
保育園の窓開け、掃除、そしてその日の保育で必要なものを事前準備しつつ保育室の整理などをする。
◆朝の受け入れ
保護者と子どもの体調確認、体調の変化や投薬などがあったら細かくメモをする。
休み明けなんかは泣いてくる子もたくさんいます。年齢が低ければぎゃん泣きの子もかなりいます。
こんな状況でも子ども一人を見ていればいいわけではありません。
他の子が遊んでいるときには、他のお子さんが怪我をしないようにお友達と喧嘩せずに遊んでいるか色々なことに気を配り保育しています。
◆おやつ・散歩・製作活動
東京23区内なんかは園庭のない園がほとんど。
公園までの最も安全なルートが頭に入れてあります。そして、車道近くは危険が多いのでものすごく気を配ります。
もちろんここで歩かないと愚図る子もいたりもします。どうにか気分上がるようあらゆる言葉掛け、モチベーションアップ方を試します。
公園へ行き、公園では危険なものがないかチェックしたり、保育士が公園の各遊具につき怪我のないように注意。
その中で季節を取り入れた遊びなど、年間カリキュラムや日案などに沿って遊びも色々工夫します。
(年中・年長クラスだったら、ルールのあるゲーム遊びなども入れます)
また0歳1歳クラスは歩く練習だったり、お散歩でみんなと一緒に歩く練習だったり、、
散歩といっても、やることはたーーっくさんです!!
◆給食
給食ももちろん小学生みたいに「いただきます。はい、召し上がれ。」では食べれません。
0歳はミルクに離乳食、1.2歳児クラスは特に好き嫌いも多いです。
スプーンもフォークも上手に持てなくて、持ち方から一緒にやります。
3.4歳クラスではお箸も練習。(これ実はなかなか家では進まないので、と保育園頼みパターンが多いです。)
昨今アレルギーを持つ子も多いので要注意です。
口に含みすぎてないか、つまらないように水分も取れているか、嫌いなものも挑戦する姿が見られるか配慮します。
年齢が低いと食事中に眠くなって寝始める子もいます。
◆ 午睡(昼寝)
呼吸確認は必ず!!
どこの園でも徹底しています。
乳幼児突然死症候群は本当に怖いです。
乳児はここまで何時にミルクや給食、水分補給などしたか時間も事細かくノートに記入。
体温も全員分測ります。
体調の変化がないか念入りチェックします。
◆ 書類・明日の保育準備・行事準備・休憩
子どもの午睡中に先生と交代で書類作成(保育日誌や月案カリキュラム作成、日案や日誌など子どもの姿を細かく記入します。)
児童票なんかもあって、担任のクラスの子の1ヶ月または3ヶ月ごとの様子も書きます。
ここで毎日の連絡帳も書きます。
製作があれば、ハサミにノリに画用紙、折り紙
今度はチョキチョキペタペタが始まります。
行事近くは運動会の衣装づくり、ダンス振付決め、曲決め…
この時間もやること山盛りです。
◆ おやつ・自由遊び・順次降園
遊んでいるときも子どもとただ遊んでいるだけではありません。
遊びの展開できるような言葉掛け選んだり、月齢に合わせたおもちゃを選びます。
おもちゃの取り合いも当たり前なのでどんな風に友達に伝えたら良いかを教えたり、友達との関わり方も伝えます。
降園時には保護者へ子どもの様子を伝えます。
今日新たに出来たことや、楽しそうにしていたこと、、
怪我などあったら小さいことでも伝えています。
降園後は明日の保育の準備をできる範囲でします。
一日の仕事の流れはこんなかんじです。
ちなみに私の働く園ではほとんど今は持ち帰り仕事はしていません。
(保育士の持ち帰り仕事は「あるある」です。)
というのも保育士の仕事は体力勝負なところもありますし、子ども相手だと色々なウイルスと隣り合わせで、疲れが溜まり免疫力が下がるとすぐにウイルスもらってしまいます。
体調管理も仕事のうちです。
休むことは大切なことだと心から思います。
上記の仕事内容は本当にほんとに一部です。
ここにトイレトレーニングなんかも入ります。
衣服着脱の練習や帽子の被り方、靴の左右を揃えて履けるように、、
私たち大人が当たり前のことがまだ出来ないのが、子どもなんです。
それを当たり前に持っていく過程が保育園にはたくさんあります。
私も保育士を辞めて一般職で営業事務したことがありますが、そのときに保育の仕事がビジネスと呼ばれる仕事とかなりかけ離れているいることを知りました。
保育士の仕事は営利目的ではないので、一般職の方からするとかなりイメージしにくいですよね。
少しでも知ってもらえたら幸いです。